【化学】実験レポートの作成方法と注意する点

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

役立つスキル

こんにちは!imokenpiです。

このブログでは勉強や就活に取り組む高専生や大学生、高専の入学を検討している方々へ向けて様々な情報を提供しています。

実験レポートの書き方を教えてください。

それではこの記事では、実験のレポートの書き方の流れを説明します。
化学実験での書き方をメインに進めますが、他の分野の実験にも共通する部分があると思いますので是非ご覧ください。

さらにレポート作成時に気を付ける点も説明しているので是非参考にしてください。

実験レポートでは、
1.目的 2.理論 3.方法 4.結果 5.考察 6.結論 7.参考文献
の項目について記述していきます。

それではこの項目に沿って書き方と注意点について説明します。

レポート作成に役立つ書籍

図解でわかる!理工系のためのよい文章の書き方 論文・レポートを自力で書けるようになる方法

✓ この本のおすすめポイント
・理工系の学生向け
・自力で良い文章を書けるようになるための原則やコツ、ヒントが書かれている
・実際に学生の論文指導やレポートの添削を行うことで蓄積したノウハウが基になっている

レポート作成の流れ

1.目的

・なぜその実験をするのか?
・実験をすることで明確にしたいこと

これを簡潔にかつ分かりやすく書きます。

いくつか目的がある場合は箇条書きにするなどして見やすくなるよう心がけましょう。

2.理論

上の目的を達成するために使用する実験方法から、どのような仕組みでデータが得られるのかを説明します。

例えば、

塩化ナトリウム水溶液を水と塩化ナトリウムに分離する実験であれば、実験方法は蒸留になります。理論ではこの蒸留の仕組みについて説明します。

計算式から求めるような実験であれば、理論式も必ず記載するようにしましょう。

3.実験方法

次に実験方法を書きます。
レポートとは報告書のことなので、自分がどのような手順で実験を行ったのか示す必要があります。
そこで行った実験をその通り簡潔に示します。

ここで注意点です!

✓実験方法は過去形で書きましょう
・○○を加えた
・○○を冷却した

行った操作を書くので過去形になります。

いくつかの実験を1つのレポートにまとめる際は、
3-1 ○○の分離
3-2 △△の確認
のように、方法の中でも2つや3つに分けるなどして見やすい工夫をしましょう。

4.実験結果

方法でも説明したように、項目ごとに分けた場合はその項目に従って結果も書き進めます。

結果では、得られたデータを一目でわかるように表や図(グラフ)を挿入します。
図というのは、実験装置図やデータから得られるグラフのことです。
表は、実験条件を見やすいようにまとめたり、得られたデータそのものをまとめたものです。

ここで注意点です!

✓表や図には題名を付ける
 題名の付け方のルールがあります。
 図や表には「番号」と「タイトル」を必ず書く必要があります。
 図は図で数えて、表は表で数えます。
 図のくくりの中で1つ目だったら「図1」みたいな感じです。

 表の上に題名を、図(グラフ)には図の下に題名を書きます。
 題名は「表1.○○の△△における温度変化」のように書きます。

5.考察

考察では結果からわかること、考えられることを記述します

✓ 結果と考察の違い
1.結果でデータの傾向を説明します。
2.考察でデータの傾向は何に起因するものなのか文献から探して書きます。

語尾は「○○だと考えられる。」「○○だと思われる。」などが良いと思います。

例えば、定性分析などでは「黄色い沈殿が確認された。」という結果から「○○と△△のイオンが存在すると考えられる。」というように、結果で記述した現象はどういうことが原因で起きたのかを推定して記述します。

また、数値を取り扱う実験では、理論値との誤差が発生した要因などを考察します。

さらに、考察では簡潔に書きましょう!
文献を参考にして記載するとは思いますが文献の内容をそのまま書いては長いし、実験に関係のない部分も含まれます。

文献の文章をそのまま書くのではなく、「文献では○○は△△の性質があると述べられていたため」のように自分なりに簡潔にまとめましょう。

6.結論

結論は、最初の目的の項目で記述したことの答えを書きます。

実験を通して明らかにできたことを目的の答えとなるように記述します。

7.参考文献

考察を書く上でなぜそのように考えられるのかの根拠を示す必要があります。
その根拠を文献から探して、証拠となる文献名を記述します。

✓参考文献書き方
[1] 著者名、文献の題名、出版社、ページ、出版年

この項目を記述します。

考察で文献から引用した場所には[1]など番号を入れて、参考文献の項目のときに文献の紹介を上で書いたように載せます。

文献の番号はレポートの文章の出てきた順番に書きます。

例えば、

 「参考文献[1]より、○○は△△という性質を持つため、生成した◇◇は黄色になったと考えられる.また、**の形状に変化したのは◇◇のもつ潮解性によるもの[2]と考えられる.」

このように、文章中に出てくる順に参考文献の番号を振り分けます。

番号を振り分けたら、
 レポートの一番最後に

  [1] 著者,文献名,出版社,ページ番号,出版年数
  [2] 著者,文献名,出版社,ページ番号,出版年数

 というように記載します。

このようにすれば、どの番号がどの参考文献かわかるようになります!

まとめ

実験レポートの書き方を説明してきました。

慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、決まった形で書き進めるだけなので徐々に慣れていきましょう。

✓実験レポートの書き方
1.目的
2.理論
3.実験方法
4.実験結果
5.考察
6.結論
7.参考文献

おすすめの書籍

コメント

タイトルとURLをコピーしました