【化学】物質量を例題とともに詳しく解説

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勉強

高校の化学で習う物質量ですが、授業で聞いただけでは理解しにくいと思います。
そこでこの記事では、物質量についてかみ砕いて説明します。

物質量とは

そもそも物質量とは何かというと・・・

6.02×1023個の粒子の集団を1molといい、molを単位として表した粒子の量のこと

いわゆる、
molという単位があって、それは6.02×1023個の粒子ひとまとまりのことと考えればいいです。

なるほど、ということは

1molと言われれば6.02×1023個の粒子があると思えばいいのか!

2molなら、

2×6.02×1023個=1.2×1024個の粒子があると思えばいいんだね。

アボガドロ数

たびたび出てくる、「6.02×1023個」をアボガドロ数と言い、
1 molに6.02×1023個の粒子が含まれるわけなので、
6.02×1023/mol
と表します。

例題1

例題1)1.5×1023個の水素分子H2の物質量は何molか。アボガドロ定数を6.0×1023/molとする。

 

解) 6.0×1023 個の粒子が1 molだから、1.5×1023 個の水素分子H2の物質量は

1 mol : 6.0×1023 個 = x mol : 1.5×1023

    x = (1.5×1023 個 ) / ( 6.0×1023 個 )

        = 0.25 mol

したがって、水素分子の物質量は 0.25 mol となる。

 

このように比で考えると理解しやすいですが、毎回比で計算していると時間がか
かるので以下の公式を使うと簡単です。

公式

物質量[mol] = (粒子の数)/(6.02×1023個)

質量の求め方

 

前提として、

1 molは6.02×1023 個の粒子の集団であると共に、1 molの質量は原子量にgをつけた値になる

わかりやすく言うと、炭素Cの原子量は12だから、炭素Cの1molの質量は12 gとなります。
だから、2molの炭素Cの質量は、2 × 12 = 24 gになります。

なるほど、ということは

1 molの炭素Cと言われれば質量が12 gだと思えばいいのか!

1 molの水素H(原子量1.0)と言われれば

1.0 gの質量があると思えばいいんだね。

例題2

例題2) 水H2O  27 gの物質量は何molか。また、この中にH原子は何個含まれる
か。
ただし、アボガドロ定数を6.0×1023個、H、Oの原子量を1.0、16とする。

引用 井口洋夫/相原惇一 著 新版化学基礎 2016年 p96

解) 1 molの水分子の質量は (1.0×2+16) g =18 gだから
27 gの水分子の物質量は、

1 mol : 18 g = x mol : 27 g

    x = 27/18

    =1.5 mol

 

次にH原子の数を求めます。手順としては、

① H2Oひとまとまりのの粒子の数を求める。
② HはH2O分子の中に2つ存在しているため、
H2Oの粒子数の2倍の数、H原子が存在することになる。

① H2Oひとまとまりのの粒子の数

1 mol : 6.0×1023 個 / mol = 1.5 mol : x 個

X = 6.0×1023個 / mol ×1.5 mol

= 9.0×1023

② H2Oひとまとまりのの粒子数の2倍の数がH原子の数だから、

9.0 × 1023 × 2 = 1.8×1024

 

まとめ

 

「1 molは6.02×1023 個の粒子の集団であると共に、1 molの質量は原子量にgをつけた
値になる」

これを覚えておけば解ける問題も増えると思います。

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