こんにちは!高専卒業生のimokenpiです。
今回は高専卒業生のわたしが高専の良い点・大変な点をご紹介します。
目次
良い点(メリット)
就職に強い
工業系の会社からは高専生の需要が高く,買い手市場とも言われています。
現在,様々な仕事がAIに変わられると言われていますが,プログラマや設計,研究開発などはAIにはできないことです。また,AIを動かすのもプログラマです。
そのため,情報・工業的知識を持つ人は今も需要が高いですが今後さらに需要が高まると思います。
ですので,就職の道に決めた学生はほぼ全員就職ができています。
また、学校から企業に推薦してもらえます。
どのような企業が多いかというと,学科にもよりますが
皆さんがよく聞くようなかなりの大手企業から求人がきます。
少ない学科でも200近くの求人が来ます。多い学科だと300を超える求人が来ます。
環境都市工学科は測量の知識を活かして公務員として就職できる人も多いようです。
文系に進路変更できる
高専と聞くと数学や化学ばかり勉強するようなイメージだと思います。
しかし、4年生までしっかりと国語を勉強します!
(ほかにも,一般教養と言われるものはすべて授業があります。)
そのため,高専3年生修了時点で高校卒業の資格がもらえますので,文系に進路変更することができます!
ここで一つお伝えしたいのが,
理系から文系には転換できますが、文系から理系には転換が難しいです。
ですので,自分が文系・理系どちらが得意かわからないもしくはどちらも得意な方は理系に進む選択肢も考えてみてください。
専門的な知識が学べる
高専は「工業高等専門学校」なので専門的な知識が学べるのは当たり前だと思いますが、それが1年生の時から博士号を持つ先生に教えてもらえるのです!
一般科目の先生も博士号を持っています。なので、国語や社会系の授業では細かい分析などが聞けたりして結構楽しかったです。
専門分野では、基礎的な知識から応用の知識を5年間通して段階的に教えてもらえます。
例えば物質工学科という化学の分野の科では、
1年生は、化学の基礎的な計算方法について
2年生は、○○化学のように専門的な化学を少しづつ学び、実験を本格的に始める
3年生は、○○化学の数が多くなり,一般科目が大幅に減る
4年生は、ほぼ○○化学を勉強する
5年生は、資格を取れるような勉強をする、研究始まる
といった感じです。(○○は分析、有機、無機、物理などが入る)
これらも博士号をもつ先生方に教えていただけるのでより専門的で実践的なことが学べます。
自由な時間が多い
私が通っている高専では放課後の部活が強制的でありません。やりたいことがあれば自主的に行くというような感じです。
なので例えば週に1度は部活に行き、他の日は自分の時間にすることができます。
1年生だけ部活動所属が義務付けられていましたが… 2年生には部活をやめるという人も中にはいましたw。
このように聞くと部活を積極的にやりたい方は残念に思うかもしれませんが安心してください!
結構,部活に熱心な方も多いです!!なので自分が部活を頑張りたければ頑張れる環境は整っています!
少し脱線しましたが、、、
さらに自由な時間が多い理由として、携帯が学校で使用できます。なので、休み時間を有効的に自分の気になることを調べたり、見たりする時間に当てることができます!
また、高専はまとまったお休みが多いです。
春休みは、3月はじめから4月はじめまで、夏休みは8月中旬から9月下旬まで、冬休みは12月下旬から1月初めまで
と、普通高校よりまとまったお休みがあります。なのでこの期間を利用して自分のしたい勉強(資格やTOEIC)ができます!
海外との交流が盛ん
1.海外派遣プログラム
これは夏休みを利用して希望者が海外の学校に伺い文化や学術で交流を図る活動のことです。アジア中心とした地域が主な派遣先になります。1~2週間滞在します。
学校側が企画しているので安心して海外に行くことができます。
2.留学生受け入れ
高専ではクラスに1名程度留学生が来ます。そこで留学生の生活や勉強をサポートするチューターと呼ばれる係を希望者は行うことができます。チューターになると、留学生にわかりやすく様々なことを教えてあげなくてはいけない為、軽く英語で話したりします。
なので、少し英語のスキルも上がると思います。また、留学生の国の文化や言葉について逆に教えてもらえたりするので、海外に興味がある人は海外とのかかわりが強い高専はおすすめです。
設備が整っている
高専には様々な施設があります。もちろん研究機関でもあるので,研究機器が豊富なのはもちろんなのですが、それ以外にもたくさんあります!
1.エアコン完備
すべての教室にエアコンがあります!夏と冬は本当に快適です。
2.Wi-Fi完備
学校のどこにいてもWi-Fiに接続できます。
3.自習室が多い
各高専で異なるのかもしれませんが、私の通っている高専には自習できるスぺースが多くあり、テスト期間は勉強に集中できる環境が整っています。
大変な点
大変な点といってもデメリットというわけではありません!自分の成長につながる経験が大変な点にあたるという感じです。
実習・レポートが多い
実習・レポートが週に1~2回(科による)あります。
すべての学科でレポートは頻繁にあるようです。
物質工学科は一般科目の多い1年生前半は実験やレポートが無く、1年生後期から実験・レポートが始まります。3年生になると専門的な分野の授業にシフトし実験・レポートも2つに増えます。
レポートを書くための参考文献を探すのに苦労しました。
しかし、カバーできないというわけではありません。計画的にレポートを書けば時間にゆとりもありますし、授業が疎かになることもありません。
この期間内にレポートにまとめるという作業を毎週繰り返すことにより、文章をまとめる力や、理論的に文章を書く力が身に着けられると思います。これは就職してからも役立つスキルなので、それが高校1年生の歳から経験できるのは貴重だと思います。
まとめ
私が高専に在学していて、感じたことは良いことが多く、デメリットに感じることが無いということです。
理系に進路を考えている中学生の方はぜひ高専を検討してみてください!
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