高専入試の出願条件や配点などの概要を高専卒業生が詳しく解説

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入試

 

こんにちは!高専卒業生のimokenpiです。

このブログでは高専に入学を検討している中学生やそのご家族、現在高専に在籍している学生に向けて様々な情報を発信しています。

入試情報や勉強方法、就活情報など掲載していますので、興味のある記事がありましたらぜひご覧ください。

今回は私が高専入試の概要ついて様々な情報を共有できればと思います!

 

高専の入試って公立高校と違うの?
入試方法が知りたいです。

 

このように高専の入試は公立高校とは違い特殊なのでは?と疑問な方やどんな違いがあるのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

今回は以上のような疑問に高専卒業生がお答えしていきます。

ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

✓ この記事の内容
・高専受験の概要
・公立高校との違い
・高専受験に関するおすすめ記事

 

高専とは?

高専とは高等専門学校の略称です。

国立高等専門学校機構によると高専は以下のように説明されています。

高専は、大学の教育システムとは異なり、社会が必要とする技術者を養成するため、中学校の卒業生を受け入れ、5年間(商船高専は5年半)の一貫教育を行う高等教育機関として、現在、51の国立高専があります。国立高専には、5年間の本科の後、2年間の専門教育を行う専攻科が設けられています。

引用:高専機構HP 学校制度上の特色

簡潔に説明すると、

✓ 高専とは?
大学とは異なり、技術者を養成するために中学卒業から5年間一貫教育を行う教育機関です。

 

高専受験の概要

高専受験の概要をカテゴリごとに解説します。

✓ 高専入試の概要
・選抜区分
・出願資格
・選抜方法
・選抜の配点

 

選抜区分

高専入試には3つの選抜区分があります。

推薦入学者選抜、一般入学者選抜、帰国子女特別選抜の3つの区分に分けられます。

 

推薦入学者選抜

中学校での成績をもとに出願資格の対象となる人が受けられます。

学力検査は免除され、面接、推薦書及び調査書に基づけて選抜されます。

推薦入試を受けるには出願資格を満たしている必要があります。

 

推薦選抜の出願条件

以下富山高専の一例です。

⑴ 本校への入学意思が確実であること。
⑵ 人物が優れていること。
⑶ 志望学科に対して、適性、興味及び関心を有すること。
⑷ 中学校第3学年(中学校以外はこれに相当する年次)における学習記録評定(5段階評定)において、以下の条件を満たすこと。
・機械システム工学科、電気制御システム工学科、物質化学工学科、電子情報工学科及び国際ビジネス学科は、5教科(数学、理科、英語、国語、社会)合計20以上 かつ9教科合計32以上
・商船学科は、9教科合計32以上

募集要項|入試情報|富山高等専門学校

 

まず、推薦入試に合格したら必ず入学する意思がある人が受験できます。

そして、内申点が各高専が決めた点数以上であることが条件です。

上記に示した富山高専では5教科の平均が4以上で、5教科以外の4教科の平均が3以上であることが条件です。

この内申点は高専ごとに設けている点数は変わります。

詳しくはこちらの記事で解説していますでの興味のある方はぜひご覧ください。

 

推薦選抜の方法

面接と内申点で決定されます。

さらに小論文を設けている高専もあります。

面接は高専の先生方が面接官となり、志望動機や中学校で頑張ったことを話して、そこから疑問に思った部分を質問されます。

1人10分程度と要項に記載している高専もあります。

私の時は確か面接官3,4人でした。約15分くらいは面接したような気がします。

推薦入試の体験談を下記記事に載せているので興味のある方はぜひご覧ください。

 

推薦選抜の配点

推薦選抜では推薦書・調査書と面接の内容を総合的に評価して合否を決める高専が多いようです。

しかし、具体的に配点を決めている高専もあります。

✓ 推薦選抜の配点
・和歌山高専
 調査書(内申点) 60%
 面接  20%
 小論文 20%
 学校長推薦入試 – 和歌山工業高等専門学校
・函館高専
 調査書(内申点) 50%
 面接 50%
 本科入学試験情報 – 函館工業高等専門学校

 

学力(一般)入学者選抜

学力検査及び調査書に基づいて選抜されます。

 

学力選抜の出願資格

学力入学者選抜にも出願資格があります。

(1) 中学校を卒業した者又は令和7年3月に卒業見込みの者
(2) 義務教育学校を卒業した者又は令和7年3月に卒業見込みの者
(3) 中等教育学校の前期課程を修了した者又は令和7年3月に修了見込みの者
(4) 中学校卒業者と同等以上の学力があると認められた者(学校教育法施行規則第95条)

学力検査入試 – 和歌山工業高等専門学校

簡単に説明すると中学校を卒業する人、または同等の学力があると認められた人なら出願できます。

学力入学者選抜には内申点などボーダーは設けてありません。

 

学力選抜の方法

調査書及び学力検査の結果を総合して判定を行います。

学力検査は、理科、英語、数学、国語及び社会の5教科全てを試験する高専もあれば、稀に社会は設けていない高専もあります。

受験の時間割は基本的に全国の高専で同じで、理科→英語→数学→国語→社会の順番です。

マークシートによる解答方式です。

この方式は公立、私立高校とは異なる部分だと思います。

学力入試の対策法を下記記事で載せているので興味のある方はぜひご覧ください。

 

学力選抜の配点

学力選抜では学力検査と調査書の両方に対して配点が設けてあります。

それぞれ解説していきます。

 

学力検査の配点

学力検査では傾斜配点という配点方式をとっている高専があります。

傾斜配点というのは特定の科目の点数を1.5倍や2倍にして評価する方法です。

高専は理数系、最近では英語に力を入れており、国語や社会が優れている人より理数英が優れている人を選抜したい傾向にあるためこのような傾斜配点を採用している高専があります。

具体的に過去の実例を紹介します。

✓ 傾斜配点を設けている高専
・函館高専
 理科、英語、数学 各200点
 国語、社会    各100点
 合計 800点満点
 本科入学試験情報 – 函館工業高等専門学校
・長岡高専
 理科、英語、数学 各200点
 国語、社会    各100点
 合計 800点満点
 令和7年度第1学年入学者選抜 入試日程・募集要項 – 長岡工業高等専門学校

やはり、理科、英語、数学を特に重視して選抜しているようです。

このように傾斜配点を設けている高専もあれば、現段階では設けていない5教科500点満点で評価している高専もあります。

自身が受験を検討している高専の募集要項は早めに読んでおき、十分に対策しましょう。

 

調査書の配点

学力選抜でも学力検査だけでなく調査書の内容も合否の判断材料になります。

調査書にも配点を設けている高専があるので、過去の実例をご紹介します。

✓ 調査書の配点の実例
・富山高専

 満点 200点満点
 ① 中学校第2学年における9教科の5段階評定の合計値(60点満点)
 ② 中学校第3学年における9教科の5段階評定を2倍したものの合計値(120点満点)
 ③ 特別活動等に関する調査書評価点(20点満点)
 募集要項|入試情報|富山高等専門学校
・函館高専
 満点 210点満点
 ① 中学校全学年における5教科(国語、社会、理科、数学、英語)の5段階評定を2倍したものの
   合計値(150点満点)
 ② 中学校全学年における音楽,美術,保健体育,技術・家庭の5段階評定の合計点(60点満点)
 本科入学試験情報 – 函館工業高等専門学校

 

特定の学年を採点対象にしている高専もあれば全学年を対象にしている高専もあります。

学力選抜でも内申点はこのように大事な判断材料になります。

 

結論

✓ 高専入試の概要について
・選抜方法がいくつかある
・内申点が基準を満たせば推薦選抜を受けられる
・学力選抜は中学校を卒業見込みであれば受けられる
・選抜にはそれぞれ配点が設けてある

 

高専ごとに出願条件や受験方法、配点などが少しずつ変わってきますので、事前に自身が受験したい高専の募集要項を読んで、どのような対策が必要か検討していきましょう。

このブログでは推薦入試、学力入試ともに対策法をご紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください。

 

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